今回は管釣りを始めるために必要な道具を、管釣り未経験の方向けに説明させて頂きます。
今回の記事を書いた理由は、コロナ禍で密を避けて楽しめる管釣りが人気になってきており、管釣り人口が増えているとの事ですので、私の経験をもとに管釣り未経験の方のお役に立てればと思い今回記事にしました。
管釣りに必要な道具は下に書いた通りです。
※管釣りを趣味として長く楽しんでいくための道具を載せていますので、たとえばリールについては上達しても長く使えるようミドルクラス以上のものをお勧めさせて頂いております。
1.ロッド(釣りざお):UL表記のものがおすすめ
価格:2,000円〜
トラウトロッドは硬さによって様々なラインナップがありますが、最初はUL表記のものがお勧めです。
ULロッドは適度に曲がるため、ルアーを投げやすく、魚が喰いついてきた時に魚が暴れてもロッドが曲がり衝撃を吸収してくれるので魚をバラしにくいです。
ボトムをやる場合は固いロッドの方がやりやすかったりしますが、ULロッドでもボトムは問題なく使用できます。
なお、私はULロッドでボトムをやりまくっています。笑
※写真のロッドはロデオクラフトのロッドです。
○ロッドの硬さについて
メーカーによって表記が異なる場合がありますが、一般的には次のとおりです
・XUL とても柔らかい
・UL 柔らかい ←お勧め!!ちょうど良い!
・L やや柔らかい
・ML 固い
2.リール:巻きが軽いリールがおすすめ
価格:19,000円〜
1万円以下のリールもありますが、ミドルクラス以上のリールで巻きが軽いリールがおすすめです。
【巻きが軽いミドルクラス以上のリールをおすすめする理由】
廉価リールとミドルクラス以上のリールの主な違いは、ギアとベアリング数の違いです。
ミドルクラス以上のリールは高性能のギアとベアリングが適度に入っているため、巻きが軽く魚がヒットした際のドラグの挙動がスムーズです。
廉価リールはベアリングの数が少なく、ベアリングの代わりにプラスチックのカラーが入っているため回転効率が悪くどうしても巻きが重くなってしまいます。
比較的軽量ルアーを使用して繊細な釣りをするエリアトラウトにおいては巻きが軽いリールがおすすめです。
・巻きが軽いリールは感度が良い
巻きが軽いリールだととスプーンやクランクを巻いる際に、魚がバイトした際の違和感(巻きが重くなるor軽くなる)を感じやすいです。
・巻きが軽いリールは小技をやりやすい
巻きが軽いとボトムの釣りに必須のデジ巻きや、表層クランクで多用するストップ&ゴー等の小技がやりやすいです。
巻きが軽いリールは、シマノで言うとクイックレスポンスシリーズのものを購入すればOKです。
シマノのクイックレスポンスシリーズの頂点に立つリールはヴァンキッシュというリールです。
番手はシマノで言うと2000番台のものがお勧めです。
なお私が所有しているリールはC2000Sという番手のものです。
※Sはシャロースプールの略で、スプールが浅いという意味です。
スプールとは糸を巻いておく部分の事で、浅ければ細いラインをリールに巻いたときに下巻きが不要なため便利です。さらにシマノではC2000SSSというものもあります。
○クイックレスポンスシリーズ例
・19ヴァンキッシュC2000S←私は16ヴァンキッシュと、19ヴァンキッシュを各1台所持!
※2023年に23ヴァンキッシュが発売されます
・ヴァンフォード
・ストラディック←私は16ストラディックを3台所持! 等
予算に余裕があればヴァンキッシュを買っておけば間違い無いです。
私はストラディックとヴァンキッシュ両方所有していますが、ストラディックを使用した直後にヴァンキッシュを使用すると巻きの滑らかさが圧倒的に異なる事が分かります。
なお、ヴァンキッシュの巻きの感覚を表現するとヌルヌルです。笑
ヌルヌルな理由は高性能ギアとベアリング数です。
3.ライン(釣り糸):細いほど飛距離が出る
価格:900円〜
ロッドの本数にもよりますが、ロッドが一本だけの場合は、細くて強度があるPEラインをお勧めします。
ラインは細いほど空気抵抗が少ないので飛距離が出ます。
飛距離があると広い範囲を攻められますので、釣りをする上で有利となります。
よほど大物がいる管理釣り場に行かない限り、PEラインの号数は0.2号で十分です。
※白河フォレストスプリングスのような大物が放流されている管理釣り場でもPEラインは0.2号で問題なく釣りができます。
PEラインを使用する場合は、PEラインの先端に付けるショックリーダーが必須となりますので、ショックリーダーも購入しましょう。
ショックリーダーは傷に強いフロロカーボンがお勧めです。
ショックリーダーの号数は0.5号か0.6号がお勧めです。
※0.6号だと白河フォレストスプリングスのような大物がいる管理釣り場でも問題なく釣りができます。0.5号は数釣りメインでレギュラーサイズが多く放流されている管理釣り場に行く方にお勧めです。
※写真はバリバスのフロロカーボンのショックリーダーです
PEラインは視認性が良いので魚に見切られやすいという欠点がありますが、しっかりと放流が行われている管理釣り場であれば問題ありません。
もし、あまり放流が行われておらず、魚がスレているような管理釣り場に行くのであれば透明なラインを選ぶのが無難です。
その場合は耐久性があるフロロカーボンが私的にお勧めです。
↓PEラインについて詳しくはこちらの記事をご覧ください
4.ルアー:スプーンとクランク
価格:450円〜
ルアーはスプーンとクランクの大きく2種類あります。
スプーンは鉄板の事で、クランクはスプーン以外と考えて問題ないです。
クランクはスプーンで釣れない時間帯に重宝しますので、ぜひ数個は持っておきましょう。
(1)スプーンの選び方:重さとカラーが大事
スプーンは状況によって重さとカラーを適切に選択することで釣果を伸ばすことができます。
エリアトラウトには放流がありますので放流で効率的に釣る場合はスプーンが必須となります。
厳しい時間帯は動きが弱めのマイクロスプーンをスローに巻くと比較的楽に釣ることができます。
マイクロスプーンは切り札として数枚持っておくと、いざという時に役立ちます。
【スプーンの重さ(ウェイト)の選び方】
ポンドの規模にもよりますが大体以下のとおりです。
・放流狩り用および高活性用:1.8〜2.2g
放流狩りはスプーンを早く巻いてガンガン掛けていく展開となりますので、重めのスプーンがおすすめです。
重めのスプーンだと早く巻いても極端に浮いてしまうことがないので早く巻く状況では使いやすいです。
また、高活性時にも動きの強いスプーンを早巻きしてガンガン釣っていく展開となりますので動きの強いスプーンで重めのウェイトは持っておくと安心です。
例:ドーナ(アングラーズシステム)、ベルベットアーツ(フォルテ)、ノア(ロデオクラフト)、ハイバースト(ヴァルケイン)
・中活性用:0.9g以下、もしくは1g〜2g程度
放流狩りのスプーンと同じ重さか少し重さを軽くしたものがおすすめです。
例えば、1.8gのオレ金で放流狩りをしていて中盤でカラーチェンジする場合、1.8gでカラーを落として攻めるか、1.6g等少しウェイトを落としてカラーも落として攻めるパターンがあります。
また朝一の時間帯で、釣り場の状況があまり分かっていない場合に1g以上のスプーンを持っていると広い範囲を探ることができます。
・低活性用:0.9g以下、もしくは1g〜2g程度
低活性の状況ですと魚の動きがスローな場合が多いのでゆっくり巻ける0.9g以下のマイクロスプーンがおすすめです。
また、低活性でも真冬に魚がボトム付近に溜まっている場合や、夏でも表層のプレッシャーを嫌ってボトム付近に魚が溜まっている場合は重めのスプーンでボトム付近を狙うとよく釣れることがあります。
【スプーンカラーの選び方】
状況別のおすすめカラーを紹介します。
・放流狩り用:オレンジ金等の放流カラー
エリアトラウトにおいてオレ金は必須ですので一枚は持っておきましょう。
・中活性用:表黄色で裏黒等の明滅カラー、単色のカラシ
放流から少し時間が経過した時間帯や、朝一の時間帯等で魚の活性がそれほど低くない状況で活躍します。
・低活性用:オリーブ、茶系、グレー系等の喰わせカラー
低活性時はエサや虫の色に近い地味系のカラーを使って、食性に訴えて喰わせていく展開となります。
・リアクション狙い用:単色銀、黒金、青銀、白銀
銀系は長くは釣れ続かないのですが、ここぞというときに活躍してくれるカラーです。
どの状況でも釣れる理由は、銀の色によって光を強く反射して、魚が反射的に口を使ってしまうからです。
大会で最後の1匹を絞り出したい状況や、何をやっても釣れない状況でも活躍してくれます
(2)クランクの選び方
クランクはそれぞれ得意とするレンジ(水深)がありますので、レンジ(水深)別に揃えると良いです。
レンジ別におすすめのものを記載します。
なお、なぶクラ等のニョロ系ルアーは厳しい時間帯の切り札として頼りになるので一つは持っておくと良いです。
・表層、表層近辺を得意とするクランク
デカミッツドライ、ワウ、なぶクラFSR
※デカミッツドライは表層攻略のど定番クランクです
・中層〜ボトム(底)付近までを得意とするクランク
パニクラMR、モカDR SS、なぶクラS
・ボトム(底)を得意とするクランク
ダートラン、ダートランHW、DSベビーバイブ
・全レンジ対応可能の万能クランク
ウッサ、ウッサXS
5.交換用フック(釣り針)
価格:660円〜
フックは消耗品です。
魚が喰ってきてもフックの針先がダメになっていると、フッキングがしにくくなってしまいます。
フックは躊躇なくどんどん交換していきましょう。
私の場合は爪の指にフックを垂直に立てて引っ掻いてみて、滑るようでしたら交換しています。
また、フックが開いていたり錆びているようだったら交換しています。
※フック交換作業にはスプリットリングピンセットがあると便利です。
お勧めフックを紹介します。
【クランク用お勧めフック】
・クラッチフック♯6 ロデオクラフト
私はほぼ全てのクランクにクラッチフックを使用しています。
クラッチフックはルアーをスローに巻いている時やルアーを止めているような時でも魚がフックをくわえた時に、合わせなくても口にフックが刺さりやすい特徴があります。
【スプーン用お勧めフック】
・ハニカムTフック♯6 ロデオクラフト
スプーンにはハニカムTフックを使用しています。
マイクロスプーンには♯8等小さいサイズのものを使用しています。
6.交換用スプリットリング
価格:330円〜
スプリットリングとはルアーについているリングのことですが、魚が暴れるとスプリットリングごと外されてしまうことがあります。
また、ルアーを長く使っているとスプリットリングが開いてしまうことがありますので予備を用意しましょう。
※スプリットリング交換作業にはスプリットリングピンセットは必須です。
写真のピンセットはスミスのスプリットリングピンセットで、対応しているリングの大きさは♯0ま でですが、私は♯00も交換しています
7.スナップ
価格:374円〜
釣り糸とルアーを繋ぐものです。これが無いとルアー交換が非常に手間です。
私のスナップの使い分けは次のとおりです。
【スナップの大きさの使い分け】
○マイクロスプーン
匠スナップ ジャパンスペシャル ♯0000
マイクロスプーンの動きを阻害しないように小さいサイズのスナップを付けています。
○通常のスプーン
匠スナップ ジャパンスペシャル ♯000
○プラグ
匠スナップ ジャパンスペシャル ♯000
8.ラバーネット
価格:3,700円〜
釣った魚を取り込むネットは必須ですので必ず購入しましょう。
また、ネットは必ずラバーネットを購入しましょう。
写真のネットはディスプラウトのネットです。
ラバーネットではない通常のネットだと魚が傷ついてしまいます。
お勧めは持ち手部分が長いものです。
持ち手が長いと魚を至近距離まで寄せなくてもネットインできますので便利です。
また、水面と釣りをしている地面の高さがある程度異なる地形で釣りをする場合は、持ち手が長いと安全にネットインできます。
9.リリーサー
価格:1,540円〜
釣った魚から針をスムーズに外すために必要です。
管理釣り場で釣り人が腰からぶら下げているものです。
ピンオンリールというものを合わせて購入してリリーサーにくっつけると腰からぶらぶらできます。
10.ロッドスタンド付きタックルボックス or ロッドスタンド付きバッカン
価格:10,000円〜
ボックスが無いとルアーの持ち運びや小物の持ち運びが不便ですので、タックルボックスはあると便利というか必須です。
タックルボックスにルアーや小物を整理して収納するためのケースが必要となりますが、これは100均に色々と売っています。
「ロッドスタンド付き」と記載しているのは、ロッドスタンドが無いと休憩時等にロッドを地面に置くことになり、リールやロッドに傷がついたり砂がついたりしてしまします。
11.偏光グラス
価格:5,500円〜
これが無いと日差しが出ている時は眩しいですし、万が一ルアーが飛んできた場合目の保護にもなります。
また、これがあると水面の反射が抑えられて水中の様子が目視で分かる様になります。
私は度付きの偏光グラスが必要だったので眼鏡屋さんで購入しました。
※私が釣り初心者だった頃は、偏光グラスの存在を知らず、釣り人がしているものはサングラスだと思っていました。サングラスと偏光グラスは役割が異なります。
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